市場調査の用語集

Market Research Glossary Terminology

あ行

アンケート

アンケートとは、アンケート調査で使われる質問の一覧で、通常は質問表の形式になっています。これらの質問により、研究や評価に不可欠な回答を得ることができます。

一次資料

一次資料とは、アンケート調査やデプス インタビュー、座談会での話し合いなどの一次調査方法を使って集めた情報で、人から直接集めた資料のことです。

一次調査

一次調査とは、元のアンケート調査資料を直接入手して、マーケティング情報の不一致を解決する調査方法のことです。

因子

因子とは、結果が調査員の調査方法に左右される場合の一次結合の変数のうちの独立変数のことです。

因子分析

因子分析とは、調査員によって実施される多変量分析の一種で、一連の変数や物質の間の相関関係や相互関係を明らかにする少数の因子を識別します。

インタビュアー

インタビュアーとは、個人の意見や公開のための情報を得る目的で、他の人にインタビューを行う面接調査員のことです。

インタビュー

インタビューとは、個人または集団の資質を評価する目的で行われる、秩序だった話し合いのことです。

エグゼクティブ インタビュー

エグゼクティブ インタビューとは、あらゆる規模の企業に属する人や専門家を対象に行う面談のことで、主題となる情報や知識の大部分が、少数の人に保持されている場合によく利用されます。

応用調査

応用調査とは、実用的な問題への回答および/または解決策を見つけることを目的とした、科学的な研究のことです。調査結果は、テクノロジーや製品、サービスの開発に使われるので、ビジネスチャンスを生み出すことに繋がります。

オープンエンド型質問

オープンエンド型質問とは、調査員による質問形式で、回答者は意義ある回答を自分の言葉で答えることができます。通常このような質問は、定性調査で利用されます。

か行

回答率

回答率とは、特に直接的なマーケティングにおいて、特定のキャンペーンに対して得られた回答の割合のことです。また、売上量の評価や郵送されたプロモーション商品の数に対する問い合わせ件数など、郵送によるキャンペーンの成功率の判別を意味することもあります。

カイ二乗検定

カイ二乗検定とは、変数が互いに独立したものであるか同質であるかを判断するために使用される統計方法です。独立性と均質性を判断するテストは、どちらも同じ公式を持ちますが、その論理と標本抽出手順は異なります。独立性のカイ二乗検定は、一つの変数の値がもう一つの変数の値を推定するのに役立つと断定できるかどうかを分析します。一方、均質性のカイ二乗検定は、類似した構成要素で調査した時に、二つの対象人口が同等の相対量を持つかどうかを分析します。

確率

ビジネスにおける確率論は、業界や企業の長期的な利益や損失を推測する方法の一種です。

加重

加重とは、サブグループの一部または全体の回答に統計的な重みを持たせて、母集団の関心が正しく反映されるようにそのグループの重要性を高めるプロセスのことです。ターゲット層に到達するにはどの程度の広告が必要かを判断するために、対象者の広告に対する印象、広告を目にする対象者の割合、対象者が広告を目にする頻度という、考慮すべき3つの要素を使って望ましい目標を達成します。

加重標本

加重標本とは、加重された、または数字を使った定数因子を当てられた標本のことです。

カスタム市場調査

カスタム市場調査とは、特定のクライアントの要件に的確に応じて特別に作られた調査方法です。

仮説

仮説とは、統一された方法で一連の事実を説明しようとする前提のことです。

仮説検証

仮説検証とは、実行可能な解決策を見つけるために、標本から集めたデータに基づく仮定から、推測される結果を分析する方法のことです。この方法によって出された解決策は、企業が重要な意思決定に重点的に取り込む時に役立ちます。

観察施設

観察施設とは、監視質やバックルームとも呼ばれ、調査員とクライアントが、個別インタビューや座談会の進行をマジックミラー越し、またはビデオリンクで観察できる場所のことです。これは、調査の対象者が見られていることによる影響を受けずに回答する様子を、調査員とクライアントが観察できることが狙いです。

観察調査

観察調査とは、調査に必要な情報を集めるために、調査員が直接人々や企業とのつながりを持つことが要求される、データ収集方法です。よく、フィールド調査と呼ばれることもあります。

キードライバー分析

キードライバー分析とは、関係の最重要因子を見つけるための分析方法で、通常はビジネスにおける顧客の忠誠度や満足度を評価するために使われます。

企業間取引(B2B)

企業間取引(B2B)とは、二つの企業間での商品やサービス、情報の取引を指す用語です。

企業対消費者間取引(B2C)

企業対消費者間取引(B2C)とは、企業が消費者を相手に直接、商品やサービス、情報を取引することを指す用語です。

机上調査

机上調査とは、特定の市場調査の課題のために、紙上またはインターネット上ですでに入手できる状態にある二次的データや情報を使って行う調査方法です。

帰無仮説

帰無仮説とは、通常は否定的な見方(無効の見方)で主張する最初の仮説のことで、有意性検定で誤りが証明されれば、この帰無仮説は棄却され、対立仮説が受け入れられます。

共変動

統計学で使われる共変動(Co variation)とは、相関変動(Correlated variation)の短縮形の用語で、利用可能な定量データの蓄積および分析に関連しています。また、特定の対象人口のパラメータを測定するために、確率論を利用しています。

口コミ促進

バイラルマーケティングの一種として知られている口コミ促進は、通常、顧客が意見を共有し、対象物についての噂を生むという、人間同士のやり取りに頼る販売促進やマーケティング方法です。噂を生むためによく知られているツールは、ブログや掲示板などのインターネット サイトがあります。

クラスター分析

クラスター分析とは、ひとつの母集団に属する異なる個体群の持つ、複数の特性を定量比較して判断に役立てるために、調査データを整理する統計手法です。それぞれの個体群、つまり「クラスター」内の性質の違いは、クラスター間の違いより小さくなければなりません。クラスター分析は、消費者のセグメンテーションとブランドの市場調査でよく使われます。

クローズエンド型質問

クローズエンド型質問とは、簡単な情報や「はい」「いいえ」、あるいは選択肢の中から選んで一連の答えを回答するような質問形式です。

計量経済学

計量経済学はエコノメトリックスとも呼ばれ、定性的なデータを定量的な数式に変換した統計モデルを使った、経済理論と統計の研究のことです。

検証

検証とは、すべての指示や規格に従って適切な手順やインタビューが正しく行われたことを確認するために使われる、調査の整合性を保証する対策で、調査終了後に不可欠なものです。通常はデータ収集を専門的に行う企業によって、対面、郵送、電話などの方法で実施されます。

広告効果テスト

広告効果テストとは、特定の市場における広告の効果、認知度、対象のみに焦点を合わせたテスト手法です。複数の候補の中から最も効果的な広告を選ぶため、広告のデザイン段階でよく使われます。

広告調査

広告調査とは広告の効率を上げるために行われる調査ですが、さまざまな種類の調査手法があります。このタイプの調査では、広告の全体的な表現や論点、広告から消費者がどう情報を受け止めるのか、などといった課題に焦点を当てて調査を行います。

広告調査レポート

広告調査レポートとは、広告キャンペーンの効果に関する評価データを発表する時に使われるレポートです。

構成的質問

構成的質問とは、あらかじめ決められた選択肢の中から回答者が選んで答えられる質問形式のことです。構成的質問は通常、質問に答えやすく完了しやすいので、アンケート調査で使われます。

顧客プロファイル

顧客プロファイルとは、マーケティング担当者が顧客や見込み客の特性を見極めるために使用する、顧客を描写した概要のことです。人口統計的、地理的、心理的特性を詳しく分析した上で、収益性が高く、維持可能な好条件をもたらすような顧客が対象に選ばれます。また、維持可能な好条件を選び出す際にも、ライフスタイルに基づく行動や、購買における好み、信用価値などが分析されます。

顧客満足度調査

顧客満足度調査とは、企業が商品やサービスの購入における顧客の満足度を把握するために使われる市場調査研究です。この調査は、長期にわたって顧客を維持する目的で行われます。

コンジョイント分析

コンジョイント分析とは、消費者の意思決定が異なる要素の組み合わせに影響されると推定することにより、消費者がどう意思決定するかを見つけ出す調査方法です。この方法は、対象者に、特定の選択肢の中から具体的な特性を持つものをいくつか選ばせるという形式をとります。よって、対象者が選択した特性に基づいて、消費者にとって何が重要であるかを判断することができます。

コンピュータ支援ウェブインタビュー

コンピュータ支援ウェブインタビューとは、回答者がインターネットを利用してアンケートに答えることができる、インターネット上で実施される調査で、一般的に定量調査を行う時に利用されます。

コンピュータ支援自己インタビュー

コンピュータ支援自己インタビューとは、回答者がインタビュアーではなく直接コンピュータとやり取りするインタビュー方法です。

コンピュータを使った個人面談

コンピュータを使った個人面談とは、インタビュアーが回答者からの情報を直接入力していく、携帯用のコンピュータを使った聞き取り調査方法です。

コンピュータを使った電話調査

コンピュータを使った電話調査とは、コンピュータにより生成されたアンケートをもとに実施される、電話による調査方法です。ソフトウェアをベースとしたシステムを利用することで、電話調査の正確性、速度、信頼性、有効性を高めるためにCATIが使用されています。

さ行

サーベイ

サーベイとは、広義では複数のリソースから情報を収集することを意味します。市場調査においては、具体的に対象者やインタビュー参加者および回答者に対する標本抽出やアンケート、インタビューなどを通して、 回答者の意見や態度、実態を収集する調査方法を指します。

座談会

座談会はフォーカスグループとも呼ばれ、社会心理学とコミュニケーションの理論を応用したマーケット調査の戦略方法で、ごく稀に社会科学の調査方法に組み込まれることもあります。新商品の開発、宣伝、命名、テストを希望する人々や企業が、市場に出す前にその商品をテストする機会を得られます。

参加者募集計画/プロセス

参加者募集計画とは、ビジネス調査研究にとって適切な情報源を採用する方法についての詳細計画です。それは、最適な情報源を採用するために役立つ、情報源の分布や情報源の適性を始めとする調査要件に合わせたパラメータについて詳しく述べたものです。

事業計画書

事業計画書はエグゼクティブ サマリーとも呼ばれ、調査が実施された理由、調査の結果、それにより企業が向かう方向性や、調査結果を最大限に強化するために経営陣が取るべき行動などをまとめた概要レポートです。

試験的研究

試験的研究とは、調査研究の質を高めるために調査員によって行われる事前調査、パイロット実験、下調べなどのことです。

嗜好尺度

嗜好尺度はヘドニック スケールとも呼ばれ、商品やサービスに対する対象者の一般的な見解や全体的な好き嫌い、意見の度合いを測定するために使われる基準です。

市場

市場調査において、市場はマーケットとも呼ばれ、法律で権限を与えられ、金銭的な能力を持ち、そして何よりも企業や業界が提供する特定の商品やサービスに興味を持つ、消費者および/または見込み客で構成される集団に付随するものです。

市場規模

市場規模とは、特定の市場における既存顧客と見込み客の全体数を指すものです。これは、新製品や新サービスを発売したい企業にとって不可欠な情報とされています。

市場細分化

市場細分化とは、市場全体を共通点のある消費者のサブグループに細分化するプロセスを指すマーケティング用語です。

市場占有率/細分化

市場占有率は市場シェアとも呼ばれ、商品や業界によって支配または影響される、市場の売上総価値の割合のことです。

市場動向

市場動向とは、特定の業界や事業区分だけでなく、新たな発見や開発のための新技術や需要、および/または消費の推進力となるものによって起きる、投資市場における一般的な変動を指します。

実験的検査

実験的検査はパイロットテストとも呼ばれ、少数の回答者のために統計的に作成された事前調査アンケートのことで、実際の調査研究の精度と効率を高めるための下準備です。

実行可能性

実行可能性とは、一つのプロジェクトまたは他の調査について、その有効性や実現可能性を評価する調査方法です。

謝礼金

謝礼金とは、組織がサービスを実施した専門家に対して支払う料金のことです。

集計

集計とは、調査から入手したデータの結果を、データ分析に使われるデータ表に配置していくプロセスのことです。

集合体

集合体はアグリゲートとも呼ばれ、総合的な量または全ての要素の集合体を指します。また、国民所得や物価指数などの集約指標を指すこともあり、その場合は二つ以上の独立した値を合わせて導き出されます。

従属変数

従属変数とは、独立変数の変化に影響されて値が変わる変数で、エフェクト変数とも呼ばれます。

受託業者

受託業者とは、専門的なサービスを公に提供する職業に携わる人のことを指します。受託業者はまた、特定の業務を行うことに同意し、独自の方法や手段を使って与えられた任務を遂行します。

主要オピニオンリーダー

主要オピニオンリーダーとは、特定の業界または国にとっての実践的先駆者のことで、その人の考えや専門的見解が対象業界や国でトレンドを巻き起こすような影響力を持つ人物を指します。

主要市場/目標市場

市場調査において主要市場とは、実施される調査のターゲットまたは対象のことを指します。また、特定の商品、企業、業界にとって極めて重要な市場を意味することもあります。

順序尺度

順序尺度とは、相対量を使って物事の価値を数字で表す測定方法です。

純粋想起

純粋想起とは、トップ オブ マインドやフロント オブ マインドとも呼ばれる認知度のことです。自発的なブランド想起や広告想起、自然なブランド購入など、ブランドについて最初に浮かぶ答えとなるものです。

消費者行動

消費者行動とは、商品やサービスを利用したり購入したりする際の、消費者の購買傾向や習慣についての研究です。消費者個人のデモグラフィックや行動的変数などの属性を研究することによって、人々の欲求を理解しようとするものです。

商品

商品とは、企業が提供したり販売したりする品物や売買品のことです。市場の需要を満たすために製造または生産されたものです。

商品の価格研究

商品の価格研究とは、商品の製造、承認、流通に影響する要因に基づいて、その販売コストを決定するための調査研究です。また、需要の増加や減少、供給の入手可能性などの市場トレンドも、それが過去の記録によるものであっても予測したものであっても、この研究の結果に影響を与えることとなります。

商品の価格調査

商品の価格調査は、特定の商品の価格幅に対する消費者の感性を把握するために使われる調査方法です。

商品のポジショニング調査

商品のポジショニング調査とは、目標市場の位置付けをするために使われる調査方法で、ブランド同士がどう受け止められているかを比較します。

情報源

情報源はソースとも呼ばれ、参考資料のことで、二次資料(公開されたデータ)または一次資料(人が情報源のもの)があります。

情報源一覧

情報源一覧とは、調査研究を実施する過程で、連絡を取る可能性のあるインタビュー回答者の一覧表またはデータベースのことです。

情報源のマッチング

情報源のマッチングとは、ビジネス調査研究において、どの情報源が特定の主題に適しているかを識別するプロセスです。情報源のマッチングは、調査で取り扱わなくてはならない主題全般に可能性のある情報源を広めるため、そして主題に関連した質問が情報源に問いかけられたことを確実にする上で重要になります。

情報源のマッピング

情報源のマッピングとは、調査の目的に合う人物を選ぶ上で、誰が、そして何が情報源と成り得るかを識別するプロセスです。

信頼性

マーケティングやビジネスにおける信頼性とは、同じ顧客に提供するのと同様に同じ対象市場のランダムな顧客にも提供する繰り返し起こる時間の中、同じ市場影響力や消費者の忠誠度を得るための商品やサービスの能力を指します。

信頼度

割合で表示される信頼度とは、結果に正確性があるかを示す統計結果の信頼性を判断する尺度のことです。

隙間市場

隙間市場とは、市場の中で対象と見なされる可能性のある特定分野のことです。

スケール

スケールとは、意見や定性的価値に定量値を当てはめるのに役立つ、固有の目盛りで測る尺度のことです。これは、特定の市場における商品や企業に対する、消費者の意見を比較する市場調査研究において重要なものです。

正規分布

正規分布とは、ガウス分布とも呼ばれ、平均値、中央値、最頻値がすべて同じ値を持つ、とても重要な統計分布クラスです。

成長率

成長率とは、特定の期間内の平均人口で人口の増加または減少を割って出す、変化する人口規模の成長率の記録のことで、通常はパーセンテージで評価されます。

線形回帰分析

ビジネス統計における線形回帰分析とは、一つの従属変数(企業の売上など)と一つまたは複数の独立変数(例えば一人当たりの国内総生産やその他の財務概念など)の間に繋がりを持たせるために用いられる戦略方法のことです。さらにこの分析では、従属変数と独立変数の関係性を評価することを試みるので、後者の価値を推定することができます。

選考過程

選考過程とは、特定の市場調査研究のために最も役立つパラメータを決定する方法のことです。選考過程は、最も有用な一次資料や二次資料、分析ツールを始めとする、さまざまなものを識別するために使われます。

全数調査

全数調査とは、調査対象となる母集団のすべての構成人員やメンバーから情報を収集する調査方法です。

相関関係

相関関係とは、二つのランダム変数の間にある要因または因果関係を指します。これらの変数は、一つの変数の高数値が、推定上もう一方の変数の高数値と関連している時に、正に相関していると見なされます。一方で、一つの変数の高数値が、推定上もう一方の変数の低数値と関連している時は、これらの変数は負に相関していると見なされます。

た行

対照群

対照群とは、ひとつの組織に属する人々の集団で、規則やその他のビジネスおよび企業関連の意思決定の実施に関与しています。

対面式インタビュー

対面式インタビューとは、オフィスや自宅、街頭、店頭、集会場、職場などで回答者と直接会って行われるインタビューのことです。

探索的調査

ある問題について最初に行う調査は、その問題の正確な内容を明らかにしたり、仮説を立てたりするために実施されます。現状を把握して、最も適した調査の設計や、対象者の選定、データ収集の方法を決めるために行われる調査です。この調査で利用される方法には、デプス インタビューや投影法、ケーススタディ、座談会などの形式的なアプローチと、従業員や競合企業、消費者との気軽な意見交換などの定性的なアプローチがあります。

地域研究

地域研究とは、地理的に限定された調査研究のことです。市場参入、競合企業のプロファイリング、競合企業分析などが対象となりますが、その地理的範囲が指定の地域に限定されているものになります。

逐語記録

逐語記録とは、モデレータが回答者のコメントを何一つ省略したり解釈したり簡約したりせずに、一語一語を記録することです。通常は解釈の結論を裏付けるために使われます。

調査計画

調査計画とは、ビジネス調査研究のガイドとなる資料のことです。調査計画は、綿密な計画の成果であり、調査内の進捗のチェックポイントや障害の可能性、課題などを確認することができます。

調査結果

調査結果とは、実施した評価や調査の結論、結果および/または成果を意味する言葉です。

調査手法

調査手法とは、調査に必要な情報を入手するための体系化されたアプローチのことです。実験的手法を裏付けるために、主として強力な科学的プロセスや手段を必要とします。その例としては次のようなものがあります:アンケート、インタビュー、FGD(座談会の話し合い)、観察など。

調査設計

調査設計とは、実施される実験や研究、評価のための設計図です。研究に用いられるさまざまな調査方法や、検討すべき変数、収集したデータをまとめて分析する方法、使用する手段とその使用方法などを含みます。

調査方法論

調査方法論とは、市場調査プロジェクトを実施するために従う、特定の方法論のことです。

地理細分化

地理細分化とは、地域、都市、国などの地理的単位で市場を分類することです。

追跡調査

追跡調査とは、競合企業や企業の売上以外の分野の業績について定期的に最新情報を提供するため、長期にわたって繰り返される調査のことです。追跡される情報には、消費者の行動や意見、そして商品、ブランド、サービスに対する考え方などが含まれます。

提案

ビジネス調査では、提案(アドバイス)でデータ収集や分析の過程や目的を完了します。調査現場で集めた未加工データに始まる、このビジネス調査のプロセスは、未加工データを企業がビジネス上の意思決定で使えるように、利用可能な情報に変換する過程です。

定性調査

定性調査は、数値や定量的な測定を使わない調査方法のことです。定性調査は主に洞察力や見解が必要とされ、ほとんどの場合は消費者/顧客の認識に関する研究に関連付けられます。

定性調査

定性調査とは、主題の「なぜ」に焦点を合わせたデータ収集過程の方法で、録音音源やインタビューの筆記記録、メール、回答済みアンケートなどの体系化されていないデータを分析します。市場の定性調査については、入手した情報は、統計手法を用いる代わりに分析や解釈によって処理されます。

定量調査

一般的に、定量調査とは、算術モデルや理論、仮説を生み出して使う目的で、いくつかの現象やその関係を測定および/または評価する調査方法です。ビジネスで用いられる定量調査には、適切かつ正確な対象客の総数を見つけ出して市場状況を正確に評価するために、状況の量や規模、広告対象者調査に利用される量の測定が含まれます。

データ収集

データ収集とは、インタビューやアンケートから結果を引き出したり情報を提供したりするために、市場調査データを収集または蓄積する作業のことです。

データ処理

データ処理とは、多くの場合コンピュータを使った集計に関わる作業を指します。市場調査で導き出された結果などの要求される情報を生成する目的で、データや未加工の情報をデータベースの形式にまとめていきます。データの分類、集約、記録、計算、選別、保存などの作業を行います。

データ入力

データ入力とは、データの記録、分類、選別、集約、計算、発信、保存などを行うこと、あるいは単純にデータをデータベースやコンピュータに書き込んで入力する行為を指します。

データの三角測量法

データの三角測量法とは、マルチモダール方法とも呼ばれ、次の3種類のデータ収集手法を使った調査方法です:多くの場合、サーベイ、インタビュー、観察調査を使って、与えられた情報の正確性を確立します。

データ分析

データ分析とは、有用な情報や傾向を識別して結論を提案するために、体系的にデータを収集し、変換し、調査結果を分類する作業のことです。

データベース

データベースとは、論理的に関連したデータを中心に統合したもので、記録を集約して、多くのアプリケーションからデータにアクセスしたり操作したりできるようにしたものです。集めた情報に簡単にアクセスや管理、更新できるようになっており、書誌、数値、全文などのコンテンツの種類に応じて配列することができます。

デプス インタビュー

デプス インタビューは、グループディスカッションとは異なり、体系化されていない個人面談で、主に定性調査に使われます。通常は高度なスキルを持ったインタビュアーによって、参加者の信条や感情、潜在意欲を理解するために、約30~60分にわたって行われます。

デモグラフィック

デモグラフィックとは、企業や業界の顧客と見なされる母集団の層を指します。

電話調査

電話調査とは電話越しに実施するインタビュー調査方法で、通常は電話調査用の施設から行われます。

統計分析

統計分析とは、有意性や調査目的に対する成果の重要性を判断するために、未加工の数値データを処理する方法です。統計分析は、データの分析における人間のバイアスを最小限に抑えるために重要な方法です。

討論の手引き

討論の手引きとは、トピックガイドやモデレーターガイドとしても知られている議論のテーマの概要のことで、グループディスカッションの司会進行をするモデレータが、全てのテーマを取り上げているか確認するために使われます。

特別報告書

特別報告書はアドホック レポートとも呼ばれ、ある特定の問題に対する答えを提供するために特別に作成された報告書で、十分な情報が入手できない場合に作られます。

トップライン レポート

トップライン レポートとは、普通はアンケートの一部または全体への回答を示したプロジェクトの副次的な結果のことを指します。これは通常、包括的な調査報告書の一部であり、経営陣のために主な調査結果が短い文書にまとめられています。

トランスクリプト

トランスクリプトとは、座談会やインタビューの詳細を一語一語記述した記録のことです。

トレンドデータ

トレンドデータとは、時間とともに移り変わる、特定の主題についての回答者の意見や考え方の変化のことで、通常はアンケートの回答を通して集められます。

な行

二次調査

二次調査とは、公表された情報源から既存の公開データを収集するプロセスを指します。

二次データ

二次データとは、公開されている情報源から集めたデータのことです。これには、オンラインデータや出版された報告書、年次報告書、業界研究などの、新たな研究の予備的データや基本データとして利用できるものが含まれます。

ニッチ戦略

ニッチ戦略とは、マーケティング担当者が市場全体を対象にする代わりに、ごく一部分に全力を注ぐマーケティング戦略のことです。

認知度

認知度とはビジネスで使われる用語で、商品やサービスなど何か新しいものを理解する過程で、第一ステップと見なされるものです。

年平均成長率

年平均成長率(CAGR)とは、複数年にわたる特定の価値の単一の成長率のことを指します。この成長率は、基準期間から終了期間までの特定のアカウントの成長に基づいたものです。

ノルマ

ノルマとは、調査で満たされなければならない数字的な要件のことです。市場調査では、調査を成功させるためには、こなすインタビューの数を決定するノルマが設定されることもあります。市場調査の研究の場合、うまく結びついた主題の観点から見ると、ノルマが満たされることは研究成果の強さを決定する上で重要になります。

は行

パラメータ

パラメータとは、母集団の中の定義された一部またはグループを指し、調査に必要なデータを得るために考慮すべき要素のことです。

非構成的質問

非構成的質問とは、主観的質問またはオープンエンド型質問とも呼ばれる、選択肢などの回答が準備されておらず、回答者を誘発や感化することのない質問のことです。通常、回答者が自分の言葉で質問に答えることが要求されます。

ビジネス情報分析

ビジネス情報分析はビジネス インテリジェンスとも呼ばれ、ビジネスの問題点や提案、企業行動など、ビジネス一般を完全に理解することを目的とした研究分野です。これには、利益に繋がる適切な意思決定をする際に考慮しなければならない多くの要因が含まれます。そのような要因には以下のものがあります:顧客、社内業務、競合企業、共同経営者、経済環境など。

非標本誤差

非標本誤差とは、標本誤差以外の要因によって引き起こされる、調査における誤りや不正確さのことです。これは通常、選択バイアスや標本抽出における誤差、非回答による誤差、母集団の指定ミスによる誤差などの、不正確さやバイアスが原因となって起こります。

標準偏差

標準偏差とは、母集団または一連の未加工データの変動性を測ったものです。

標本

標本はサンプルとも呼ばれ、母集団全体または特定のターゲット層を代表するような、標本抽出計画を通して特定された個人の集まりを指します。標本として選ばれた対象者とのインタビューは、市場参入や商品発売における調査に必要なステップです。

標本規模

標本規模とは、対象となる母集団の態度や考えを、できる限り正確に推定するのに必要な標本の数です。どんな市場調査においても、この数がデータ分析の信頼性を決定付けるので、非常に重要なものになります。

標本抽出

標本抽出はサンプリングとも呼ばれ、特定のデモグラフィック要素に関して大規模である母集団の中から、代表的な標本を抽出する過程のことを指します。標本から得る結果は、属する母集団の態度を判断するのに使われます。

標本抽出バイアス

標本抽出バイアスとは、統計の標本を抽出する時に、望ましい結果を引き出すように手配することによって生じる結果の誤差のことです。

比率

比率とは、ひとつの数値ともう一つの数値との関係を示す定量的測定のことです。

品質管理

品質管理とは、製造された商品や提供されたサービスの労働生産物の価値を監視および管理する方法です。

品質チェックポイント

市場調査における品質チェックポイントとは、データと分析内容が堅実性と有効性をもったものであるかを体系的に確認する見直し段階のことで、調査研究が完了する前に行われます。品質チェックポイントは、研究成果が素晴らしいものであることを確実にするために設定されます。

品質保証

品質保証とは、商品やサービスが顧客の期待に沿っていることを確実にするために、準備や組織立った手順、プログラムなどで万全の手を打つ過程のことです。さらに、ビジネスによっては、構造やモジュール、部品が規定の技術的要件に基づいていることを保証することを意味する場合もあります。

ブランドイメージ

ブランドイメージとは、メーカーから提供される特定の商品やサービスに対して、消費者または業界関係者によって与えられる品格やアイデンティティーのことです。多くの場合、そのブランドに対する人の態度やライフスタイル、要望、価格、品質、利用価値などが、その商品やサービスに対する印象に影響を与える要因となります。

ブランド個性

ブランド個性は、ブランドが人の個性に起因するとの考えを前提に評価されます。人の持つパーソナリティ特性や要素を判断するのと同じ方法で、人間に対するのと同様にブランドの個性を表現しようとするものです。人間同士が関係しているのと同じ方法で、ブランド個性は、ブランドへの関与や愛着の拡大に利用されます。

ブランド想起度

ブランド想起度とは、特定のブランドに関する広告により反映されたメッセージが、消費者に記憶されている範囲を指します。

ブランド資産価値

ブランド資産価値とは、ある商品について、その商品価値ではなくブランド名により生み出される金銭的価値や認知度レベル、消費者の信用のことです。マーケティング研究者の中には、企業の最も貴重な資産はブランドであると考える人もいるため、人気が急上昇している研究分野です。

頻度

頻度とは、特定の状況がどのくらいのペースで発生するかを測る方法で、時には一定の期間内の頻度を測定します。また、異なるカテゴリーに分類される結果のカウント数を指すこともあり、通常は毎日、毎週、または毎月記録されます。

覆面調査(ミステリー カスタマー)

覆面調査(ミステリー カスタマー)とは、顧客サービススタッフに知らせずに、実地調査員が顧客を装って顧客体験のデータを集めようとする観察方法のことです。通常は、ホテルや航空会社、ファーストフードのフランチャイズ店などのサービス業界から委託を受けた専門機関によって実施されます。

覆面調査(ミステリー ショッパー)

覆面調査(ミステリー ショッパー)とは、調査員が好奇心に満ちた顧客やクライアントに扮して必要な情報を得る戦略的方法です。ミステリー ショッパーは、実際のスタッフの行動や企業のプロトコル、ビジネスの本質までを観察することができます。

プロービング

プロービングとは、調査の対象となるものを綿密に調べたり、厳密に調査したりする活動です。

分散分析

分散分析(ANOVA)とは、2つ以上の既存の変数の間に重要な関係があるかを分析して見つけるために、値をテストする統計手法のことです。この手法ではANOVAモデルが使われ、それぞれの変数によって変化する分散量を、特定のデータで利用可能な分散の総合値を使って分析することで機能します。

変数

変数とは、割り当てられた値を持つ量またはプロパティのことで、調査の中で異なる時間に異なる値をとるものです。

ベンチマーク

ベンチマークとは、品質や価値、性能などを評価する際の比較のポイントとして使用される基準のことです。これは、既存の規格や法規制、規範などの一連に基づいて作られることもあります。

ホームユース テスト

ホームユース テストとは、自宅で商品をテストできるように、対象者にテスト商品を配布して行う調査手法です。テスト対象者は商品の使用後、オンラインアンケートや個人面談、電話インタビュー、グループセッション、郵送によるアンケートなどさまざまな方法で、その商品に関する意見や提案を共有することが求められます。

ポジショニング

ポジショニングとは、商品やブランド、組織のイメージや個性に対する顧客の感じ方が位置付けられる過程を指します。また、価格やパッケージ、店舗における陳列などの要素を使って、目標市場に商品がどのように導入されるかを指す場合もあります。

募集時の質問票

募集時の質問票はスクリーナーとも呼ばれ、特定の調査で必要な標本の適合性を判断するために作られた、一連の質問のことです。主要オピニオンリーダー(KOL)のインタビューでは、質問票が特定の業界における対象KOLの知識レベルや経験値を判断します。市場調査では、質問票が、標本が調査設計によって特定されたターゲット層に合っているかどうかを識別するのに役立ちます。

母集団

調査における母集団とは、共通の興味、特性、行動、態度を保有する人々の集団のことを指します。調査を確立して実施するために、母集団の標本調査やアンケート調査、質問書などを通して情報を得ることができます。母集団は、ポピュレーションやユニバースとも呼ばれます。

ま行

未加工データ

未加工データとは、調査現場から集められたばかりの処理されていないデータのことです。マーケット調査では、未加工データがそのまま分析や報告に使われることはありません。また、未加工データは、調査に使われる前に二つ以上の情報源によって検証されなければなりません。

見通し

見通しとは、未来の傾向や出来事について立てる予測のことです。

無作為標本抽出

無作為標本抽出とは、母集団の各要素が選ばれる時に、毎回同じ確率を持つ標本抽出方法のことです。よって、同じ分布確率を持つものの中から、定義された固定対象者が存在することなく独立変数を選ぶことを指す場合もあります。

目的

目的とは、研究や評価、調査活動を達成するためのバックボーンとなる要素です。それは、入手できる情報源を利用して推定された時間枠内で完了した調査の目的や基準であり、具体的な目標へと細分することができます。

目標母集団

目標母集団とは、調査員がより深く知るために標本を抽出する、具体的な特性を持った母集団のことです。この用語の最も基本的な使い方では、調査の対象となる集団を指します。

モデレータ

モデレータとは、座談会(またはグループディスカッション)を進行する人のことです。また、話し合いを有意義なものにする任務を管理者から任されている人を指すこともあります。

や行

有効性

有効性とは、質問またはスケールの範囲で評価を試みたものが実際に評価された妥当性を指します。市場調査では、調査目的が正確に達成されたかを確かめる有効性が重要になります。また、調査を実行する上で、プロジェクトや質問に対する「有効な」結果を得られたという成功も意味します。

ユニバース

ユニバースとは、ポピュレーションとも呼ばれる母集団のことで、標本が抽出される元の全集合体を指します。

 

ら行

利益性

利益性とは、一貫して純利益を生み出す会社/企業/法人の能力を指します。

レンジ

レンジとは、最小値から最大値までを含むデータの範囲のことです。

論理テスト

論理テストとは、データが意味をなすかどうかを確認するために行う簡単なテストのことです。市場調査において、これは有効性や堅実性を判断する重要な方法です。

 

わをん

ワン オン ワン

ワン オン ワンとは、モデレータが1対1で回答者に直接インタビューを行う、定性調査方法のことです。

 

アルファベット

t検定

t検定とは通常、30以下の小規模の標本、またはZ検定で結果を分析するには標本規模が小さ過ぎるに場合に使われる、一つの平均値を分析する統計の仮説検定のことです。また、母集団における分散が不明である場合、あるいは二者間の違いを比較する場合にも使われます。

Z検定

Z検定とは、標本と正規分布を基に仮定した検定の間の比較を引き出す統計的検定方法です。それは、標本の平均値と母集団の平均値の差が、統計的に有意であると言えるに十分であるかを判断するために使われます。